ニキビの治し方

 私は中学・高校と、顔中にできた思春期ニキビに悩まされ、30歳を過ぎたあたりから、ホルモンバランスの崩れによる大人ニキビに10年以上悩まされてきました。

 口周りや顎に常に赤ニキビや白ニキビ、黒ニキビが勢揃いして我が物顔で滞在し続けていました。

 更に脂漏性皮膚炎も併発し、頭皮のトラブルもダブルで私を苦しめました。

 鏡を見るたびに憂鬱な気分になり、病院にかけこみ抗生物質を飲み、処方されたステロイド配合の塗り薬を塗りまくり、ニキビにいいと言われるものを片っ端から試しました

 当時はニキビを治すことしか考えておらず、なぜニキビが出来るのか、原因など考えもしませんでした。

 しかし今は、治療法を根本的に見直し、自分に合ったアイテムや対処法を見つけ、めったにニキビのできない丈夫な肌になりました。

 この記事では、自分が使って効果のあったアイテムや、生活習慣、治療法をお伝えしていきたいと思います。

ニキビとは

  ニキビとは、毛穴の角質が厚くなったり、皮脂が過剰分泌されたりすることで、毛穴の出口が詰まり、皮脂が溜まって出られずに炎症を起こしてしまう皮膚の病気です。

 よく聞くアクネ菌はニキビの素になる菌という悪いイメージがありますが、本来は肌を守ってくれる、誰の肌にも存在する常在菌です。

 しかし皮脂が大好物なアクネ菌は皮脂の過剰分泌により繁殖し、炎症を起こしニキビの原因となります。

ニキビが出来る原因

 皮脂の過剰分泌がニキビの原因だということはお話しましたが、ではなぜ皮脂が過剰分泌を起こしているのかが問題です。

 これが分かれば誰も苦労はしないのですが、人それぞれの生活習慣や体質によって変わってきます。

 ・食生活の乱れによる胃腸の不調

 ・ホルモンバランスの乱れ

 ・肌の乾燥

 ・疲労や寝不足

 ・ストレス

 などが多く上げられます。ご自分のニキビの原因がどこにあるのか、生活習慣を見直してみる必要があります。

ニキビの症状を抑える

 しかしながら現在顔上で暴れているニキビを今すぐにでもどうにかしたいとお思いの事だと思います。

 生活習慣を見直し、根本的な原因を知ることが最重要項目ではありますが、出来てしまているニキビを収めることは別に対策が必要です。

 ・まずは過剰に分泌されてしまう皮脂に対しての対策

 ・ニキビの炎症を止める

 ・肌の厚くなった角質を薄くする

 大きく分けて上記の対策が必要です。ここで重要になってくるのは順番です。

 最初からニキビに効果的なアイテムを片っ端から使うのは厳禁です。

1,皮脂の過剰分泌を抑える

・有効な栄養素ビタミンB群を摂取する。B2とB6、そしてパントテン酸(B5)が配合されているサプリがおすすめです。私はかなりの油田肌だったのですが、ちょっとテカる程度にまで抑えられました。アイハーブで買ってました。

・油物や乳製品やプロテイン、刺激物を食べるのを控える。特にポテトチップスとか。一番よくない。よく食べるという人はニキビが収まるまでちょっと我慢しましょう

・肌をこすらない。まずはニキビの炎症を抑えるのが肝心なので、クレンジングや洗顔の際も、文字通り腫れ物に触るように優しく洗いましょう。必要な時以外は基本触らないようにすることが大事です。

・新しく使うアイテムは少量から少しづつ慣らしていく。炎症を起こしている肌はとても過敏になっているので、(単純に肌に合ってないパターンもありますが)初めて使う化粧品は最初は肌がびっくりすることがあります。少しづつ慣れさせることで肌も受け入れてくれるようになります。

2,ニキビの炎症を止める。

・ニキビが炎症を起こしているときはニキビは赤く腫れあがり特に目立ちます。その間はおとなしく防御に徹することが大事です。ここは根気よく耐えましょう。アイテムをいくつも使うより、化粧水と薄くクリームを塗る程度がいいです。ここでおすすめなのがオードムーゲのふき取り化粧水。殺菌・抗菌作用に加え、抗炎症成分が配合されており、私はコットンの刺激が気になったので手で直接肌に塗ってました。普通にドラッグストアで千円ちょっとで購入できます。アットコスメでもわりと高評価ですね。私はどれだけこの製品に助けられたか知れません。これを使い始めて何をしても治らなかったニキビが改善の方向へ向かいだしました。60年の歴史を持つオードムーゲ。決して即効性のあるアイテムではありませんが、まだ試されたことのない人は一度試してみられることをお勧めします。侮ることなかれ。そしてクリームに関しては実は私は塗ってませんでした。炎症が収まるまでは化粧水オンリー。そのほうが炎症が収まる気がしたんです。乾燥肌の方は特におすすめしませんが。

・オイルは極力避ける。これもなかなか難しいですが、クレンジングもオイルフリー、日焼け止めもオイルフリーを使用してました。肌が安定していても必ず日焼け止めを使う時期にニキビが再発。日焼け止めジプシーが何年も続きましたが、オイルフリーを使用することでそれは改善されました。今でも普通の日焼け止めはニキビが出来るのでオイルフリーを使用しています。人によるかと思うのですが、ニキビが出来やすい体質の人は試してみるのも一つの解決策になりうるかと思います。あとは髪に使用するアウトバストリートメントとか。こちらも水溶性のものを選びましょう。肌が安定してきたら使用できるようになりますのでいましばらくの我慢です。

・ヒアルロン酸配合も気を付ける。ヒアルロン酸が沢山配合されていると私はダメでした。ニキビ出来ちゃう。あとセラミド配合とか。量にもよりますが、しっとりかさっぱりを問われたらさっぱり一択です。

 こんな感じで自分の肌に合わないものは排除していって、ニキビの赤みがしっかり収まったら、次の工程に移るのですが、もし今が夏でしたら秋まで待ちましょう。(笑)次の工程は夏はお勧めしません。

 しかし普通のお手入れはできる肌の状態にあるかと思います。おすすめはビタミンC誘導体が高配合の化粧水です。私は10年以上、トゥベールの商品を愛用しています。お気に入りは高濃度ビタミンC誘導体化粧水の、薬用ホワイトニングローションαEXです。ビタミンCの抗炎症作用と、ニキビの色素沈着を防ぐ効果があります。

厚くなった角質を薄くする

 私はずっと、肌は触らないのが一番。ピーリングなんてもってのほか!これは覆らないと思ってきたのですが、ピーリングは大事です。もちろんやりすぎてしまうと肌は薄くなり バリア機能も損なわれ、肌にダメージを負ってしまうことになりますが、適度に肌を更新させることでターンオーバーが正常に行われ、健康的なくすみのない肌に生まれ変わります。

 おすすめはレチノールかトレチノイン。肌にビタミンA反応を起こさせ、強制的にターンオーバーを促し、肌を更新させて行く方法です。が、夏はお勧めしません。おすすめは11月ごろ開始。数か月スパンで使用していきます。夜のみの使用で、朝は洗い流し、出来れば日中は日焼け止めを使用してください。使用方法はしっかり調べて使用方法を守ることが大事になってきますので自己責任でお願い致します。しかし効果は絶大ですのでお勧めはできます。

 私が愛用しているのはアイハーブのレチノール。トレチノインより効果は穏やかです。とはいっても普通に使えば、顔の皮がべりべり剥けて真っ赤に炎症し、悶絶するほどの顔中の痛みがあります。それを乗り越えるとつるりんゆで卵肌が誕生するのですが、それまでの過程が地獄すぎます。

 そこでおすすめの使用方法を紹介します。早くニキビ肌から脱出したい方は上記の症状に耐え耐え、ハードに治療を行ってもいいのですが、以下の方法でも効果はしっかり現れますので良ければお試しください。

・洗顔後レチノールをごくごく顔に塗ります。(別途パッチテストは顔以外で行ってください) 最初はニキビのよくできるTゾーンのみに使用するのがおすすめです。15分経ったら洗い流します。その後通常のお手入れをします。これを3日続けましょう。その時は何の反応もないのですが、少し遅れてビタミンA反応が起こります。肌の皮向け、ヒリヒリ感などです。その炎症具合を見てその後のレチノールの量を判断しましょう。効きすぎるとほんとにとんでもないことになります。仕事いけないレベル。反応が強すぎたら間隔を空けるか、量を減らしましょう。くれぐれも少量ずつ、反応を見ながらです。自分の肌がどれくらいレチノールに反応するか知りましょう。肌はだんだんレチノールに慣れてきますので、A反応は回数を重ねるごとに弱くなってきます。そうなれば少しづつ量を増やしていったり、洗い流すまでの時間を延ばしていきましょう。私は毎年11月~2月の間に使用します。途中、肌がくすんだり、シミが濃く感じたり、デメリットを感じる事があるかもしれませんが、しっかり肌の入れ替えが正常に進んでいる証拠です。古いお肌やシミが浮き上がってきて、やがて剥がれていきます。

 上記のやり方で使用することで、少しづつ厚くなった角質はごわつきがなくなり、毛穴が詰まりにくい肌になります。ニキビの出来にくい肌はもちろん、くすみのない、柔らかく潤った肌が爆誕します。クレーターにも有効です。

・夏場は1週間に1回ほどホームケアでピーリングをおこないます。ピーリング石鹸を使用したりサルチル酸を使用しましょう。

おすすめアイテム

上記でおすすめしたアイテムも含め、おすすめアイテムをトップ10でご紹介します。おすすめ順位となってますが、10年間ありとあらゆるアイテムを使ってきた中での厳選アイテムになります。一度試してみられるのもいいかと思います。

1,オードムーゲふき取り化粧水 60年の歴史。ありがたいお化粧水。

2,ジェイソンナチュラル アンチダンドラフ スカルプケアシャンプー 私はニキビが暴れる前に頭皮環境が荒れるという、ニキビ予想という特技があったのですが、頭皮から菌がおりてきて顔で暴れるようなことがないように頭皮の環境もよくしておく必要があります。あまり良い香りとは言えませんが、こちらの商品にはオードムーゲと同じくらい助けられました。脂漏性皮膚炎の方、夕方からおじさんの匂いがする方、さっき洗ったのにもう髪がベトつく方。強くお勧めします。

3,トゥベールの薬用ホワイトニングローションαEX 今でも一軍で使用しています。超おすすめ。

4,ライフフローのレチノールA 1%クリーム 記事内で紹介したアイテム。普通のレチノールより配合量が多く、しっかりA反応がでます。アイハーブで2千円ほどで購入できます。(2024/2)

5,ユーセリンのハイドレーティングクレンジングジェル(クレンジング) これは当時使ってなかったんですが、今使ってておすすめな商品。オイルフリー。毛穴を詰まらせない。おすすめの使いかたは少し手をぬらしてワンプッシュ分を薬指と小指で顔に乗せて優しくくるくるなじませる。オイルフリーだけど自分の顔のオイルが溶けだして白く乳化していきます。少しづつ水を足していき、すっきりしたら洗い流す。とても気に入ってます。在庫切れが多いのでカートに3個くらいまとめて待機させ、セールのタイミングですかさずポチリます。

6,ニュートロジーナのスポーツフェイスオイルフリー日焼け止め アイハーブで購入。夏に買おうと思ってもなかなか買えません。毎年2月には購入して紫外線に備えています。

7,クレイパック いろいろ使いますが、しいて言うならナウフーズのクレイパウダーおすすめです。きゅっと毛穴の中の汚れを吸い出して落としてくれます。

8,ハトムギ茶またはヨクイニン ハトムギは水分の代謝を促して老廃物や毒素を排出する作用があるほか、肌の新陳代謝を活発にし、表皮の状態を整える作用があると言われています。ニキビに限らず、肌にとってとってもよい成分が詰まっています。ヨクイニンはハトムギの渋皮を取り除いて粉末にした漢方薬です。古くから化膿している部分の海を排出しやすくしたり、炎症を抑えたりする効果が知られていて、ニキビや熱を持った皮膚炎の治療に用いられてきました。

9,STRIDEX シングルステップニキビコントロールマキシマム アイハーブで買えます。ピーリング作用のある、サルチル酸配合のふき取りパット。肌に押し付ける感じで使用してました。決してこすらないほうがいいです。サルチル酸はピーリング効果がありますので、レチノールやピーリング石鹸を使用中には重ねて使用しないようにしましょう。

10,塩浴 正直トップ3に入っててもいいくらいおすすめなんですが、炎症がひどくなる可能性もあるので、肌が落ち着いているときに自己責任で行ってください。別記事で記述しましたが、飽和食塩水を肌に塗ることで、しばらくすると毛穴の奥から塩に吸い出され、毛穴の汚れや詰まりが出てきます。すごくすっきりするので、肌に合うなら本当におすすめです。

まとめ

 結局のところニキビのできる原因がはっきりし、改善できれば上記の対策はもういらないので、やはり並行して生活習慣の見直しは続けていくべきです。私は食事改善で肌の調子はすこぶるよくなりました。しかし今でもお守り的存在でオードムーゲやスカルプケアシャンプーは常備してあります。そして息子が私の思春期の頃のようにホルモンバランスの乱れからニキビが出来るようになってきたので、オードムーゲは無事次の世代に引き継がれております。

 ニキビの原因は人によってさまざまですので上記のアイテムが必ずしもすべての方に効果があるとは言えないですが、私もニキビ時代は藁にもすがる思いで日々ニキビと戦っておりましたので、私の治った方法でニキビに悩む方へ少しでも役に立てればとご紹介させてもらいました。出来たら一度試してみられることをお勧めいたします。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

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